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昨日のテーマは
ポッドキャスト#142
ミニマリストになって天気を楽しめるようになった話
「ミニマリストになって天気を楽しめるようになった」というお話を書いてみたいと思います。
ミニマリズムと天気。一見すると、あまり関係がなさそうに思えるかもしれません。ですが、私にとってはとても大きな変化でした。
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天気は“背景”でしかなかった頃
ミニマリズムを取り入れる前の私は、正直なところ、天気をあまり気にしていませんでした。
晴れは当たり前。
雨や曇りの日は、どちらかというと気分が乗らない。
洗濯物が乾きにくいとか、外出が面倒だとか、そういう実用的な影響があるときだけ天気を意識していました。でも、それ以上でも以下でもありませんでした。
家の中でやることは決まっている。移動は車が中心。雨が降っても、そこまで困ることはありません。
だから、空を見上げることも、朝の日差しを感じることも、ほとんどありませんでした。
天気はあくまで背景であって、わざわざ意識する対象ではなかったのです。
「光がきれいだな」と思えた朝
ミニマリズムを取り入れてしばらく経った頃、ある朝のことです。
カーテンを開けたときに、ふと「今日は太陽の光がきれいだな」と思いました。
以前の私なら、明るいか暗いか、それくらいしか感じなかったと思います。でもその日は、まぶしいというより、やさしい光に感じられました。
「今日もちゃんと朝が来たんだな」と、自然に思えたのです。
自分でも少し驚きました。太陽はこれまでもずっと同じように昇っていたはずです。変わったのは天気ではなく、それを受け取る自分のほうでした。
物が減ると、感覚が外に向く
ミニマリズムを通して、暮らしは確実にシンプルになりました。
物が減り、やることが整理され、頭の中の混線が少なくなりました。すると、今まで意識が向かなかったものに、自然と目が向くようになったのです。
空の色。
光の強さ。
雲の動き。
風の冷たさ。
以前は、これらの変化に気づく余裕がなかったのだと思います。
いつも次にやること、終わっていないこと、考えなければならないことに意識を取られていました。暮らしのほとんどが、家の中と頭の中で完結していたのです。
ミニマリズムは、時間を増やす魔法ではありません。でも、余計なノイズを減らすことで、感覚が外に向く余白をつくってくれました。
雨の日の見え方が変わった
特に印象的だったのは、雨の日に対する感じ方の変化です。
以前は、雨が降ると「今日はついていないな」「なんだか面倒だな」と思うことが多くありました。生活に大きな支障はないのに、気分が下がる日でした。
でも、ミニマリズムを続けていく中で、雨の日に足を止める瞬間が増えました。
雨の音を聞く。
濡れた地面の匂いを感じる。
葉っぱについた水滴を眺める。
そのとき、「雨が降ることにも意味があるのだな」と思えたのです。
無理に前向きに考えようとしたわけではありません。ただ、感じ取れるようになった、という感覚でした。
晴れの日があるから、雨の日がある。
雨が降るから、植物が育つ。
やがて私たちの飲み水にもなる。
頭では知っていたことが、暮らしの中で少しずつ実感に変わっていきました。
「悪い日」を決めつけなくなった
ここで少し補足しておきたいのですが、私は毎日が楽しくなったと言いたいわけではありません。
雨の日に気分が沈むこともあります。曇りの日にやる気が出ないこともあります。
でも以前と違うのは、それを「悪い日」と決めつけなくなったことです。
晴れが良くて、雨がダメという二択ではなくなりました。
今日はこういう天気だから、こういう一日にしよう。そんなふうに受け取れるようになったのです。
これは、ミニマリズムの本質とも重なります。
足すことで満たすのではなく、すでにあるものに気づく。
幸せも、快適さも、どこかから持ってくるものではなく、今ある状況の中に見つけていく。
天気を楽しめるようになったのも、その延長線上にある変化でした。
鈍らせていた感覚を取り戻す
以前の私は、晴れの日ですら当たり前だと思っていました。
でも今は、朝の光を感じたときに「日差しが高くなってきたな、春が近づいているのかな」と自然に思えます。
何かを達成したからではありません。うまくいっているからでもありません。ただ、感じ取れる状態になったというだけです。
感度が上がったというより、鈍らせていたものを取り戻した、というほうが近いかもしれません。
物や情報や予定で埋めすぎていた分、外の変化に気づく余裕がありませんでした。それを少しずつ手放していった結果、天気のような基本的なものに目が向くようになりました。
何かを足さなくてもいい
もし今、毎日がなんとなく味気ないと感じている方がいたら、無理に何かを変えなくてもいいと思います。
新しいことを始めなくても、特別な楽しみを探さなくても大丈夫です。
ただ一度、外を見て、空を見上げてみる。光や風を感じてみる。それだけでも、少し違う一日になるかもしれません。
その余白をつくることが、ミニマリズムの役割のひとつだと私は感じています。
天気は私たちの都合に合わせてくれるものではありません。でも、それをどう受け取るかは、こちら側で変えられます。
ミニマリズムは、その受け取り方を少し柔らかくしてくれました。
今日のお話が、暮らしの中で見過ごしていたものに、もう一度目を向けるきっかけになればうれしいです。
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